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【2024年10月更新】青森での快適な断熱性能とは

断熱性能を示すUA値=外皮平均熱貫流率
外壁・床・天井・屋根・窓等の各部位を貫通して逃げる熱を外気に接している面積(外皮面積)で割った数値です。逃げる熱の事なので数値が低いほうが断熱性能は良いという事になります。

下記表はクリアすべきUA値の基準値が示されており、弘前市や中南津軽地方は3地域に分類されます。平成28年に住宅を建築する際の省エネ基準が示され、令和7年からは表の一番上のH28年省エネ基準の適合が義務化されます。弘前市の場合、UA値0.56以下の数値であれば国が定める省エネ基準はクリアできます。

しかし正直なところ、H28年省エネ基準やZEH基準をクリアしたところで、さほど省エネな住宅にはなりませんし、冷暖房にかかる光熱費は相当かかります。

断熱性能を重視したい方、冷暖房にかかる光熱費を抑えたい方は、HEAT20レベル、できればHEAT20 G2(断熱等性能等級6)UA値0.28以下を推奨いたします。

HEAT20とは「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」の略称であり、深刻化する地球温暖化とエネルギー問題に対して、住宅についての更なる省エネ・高断熱化を図るための普及啓蒙を目的とした団体です。

HEAT20が推奨するUA値は0.38以下。H28年基準と比較すると暖房負荷が30%削減されます。さらにHEAT20 G2レベル(UA値:0.28以下)で暖房負荷が40%削減、HEAT20 G3まで来ると50~75%削減されます。

しかし、住宅の断熱性能を上げるには断熱材を厚くしたり、開口部の断熱性を強化するなどの費用が当然必要となります。

弊社ではUA値に基づく光熱費についてのシミュレーションを行い、付加断熱にかかる初期費用と冷暖房にかかる光熱費のバランスを考慮し、長期的に見てお客様のライフサイクルコストにリターンがしっかり出るようなご提案をしております。

上の表はUA値ごとに年間の光熱費(オール電化の電気代)をシミュレーションしたものです。

現行省エネ基準の住宅は、ローコスト系住宅、建売住宅の仕様を基に算出しております。弊社のHEAT20・G1仕様と比較しても年間約7万円、35年で換算すると約250万円お得になることがわかると思います。
省エネ基準住宅からHEAT20・G1仕様に性能を上げたときのイニシャルコストは約100万円。長い目で見ればどちらがお得か一目瞭然ですね。

このように、UA値の算出と燃費計算は住宅性能を考える上でも重要な材料となってきますので、UA値の提示や燃費計算のできるハウスメーカーにお願いすると良いでしょう。

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