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長持ちする家づくりとは

住宅性能表示制度における劣化対策等級は、住宅の躯体(構造骨組み部分)に対する劣化対策で1等級から3等級まであります。最高等級である3等級では、3世代にわたり大規模な改修工事をせず安心して暮らせるよう対策された高寿命な住宅です。
具体的な対策は以下の通りです。

表を見ると換気や通気の文字がよく出てきます。
つまり建物は湿気を嫌い、特に木造建物は湿気が原因で木部の腐朽やシロアリによる蟻害、そしてアレルギー症状による健康被害につながりますので、湿気を排出できる構造、防湿対策を行うことが不可欠です。

特に建物外周部に耐力用面材合板を張る場合、上の表に記載されている「外壁軸組に通気層を設ける」だけでは壁内(内部)結露を完全に防ぐことはできません。

壁内結露発生のメカニズムはまた別の機会にお話しいたしますが、
寒冷地においては冬に室内の温かく湿った空気が壁内に流入すると、耐力用面材合板の表面に結露が発生する可能性があります。合板が通気層の手前で湿気を塞き止めて排出を妨げる状況となるわけです。

これを防ぐためには室内側に防湿シートを張り、耐力用面材合板はなるべく透湿性の高い(湿気を通しやすい)面材を選定することが重要です。
写真は現場発泡ウレタン施工後に防湿シートを張った状況です。
防湿シートの役割としては、湿気の壁内流入防止の他にも気密性能を上げる効果があります。

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