令和4年12月から電気料金は大幅に上がります
前々から東北電力で発表しておりましたが、来月から電気料金上がります。
毎月の電気料金の明細をご覧頂きたいのですが、料金内訳の中に使用料金とは別に「燃料費調整額」があります。
これは、(使用した電力量 kWh)×(燃料費調整単価)で毎月徴収されております。
下の画像は我が家の電気料金の明細書です。
そもそもこの「燃料費調整制度」は火力燃料(原油・LNG〔液化天然ガス〕・石炭)の価格変動を電気料金に迅速に反映させるため、その変動に応じて、毎月自動的に電気料金を調整する制度です。原油・LNG・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格にもとづいて毎月平均燃料価格を算定し、算定された平均燃料価格(実績)と、平成24年1~3月平均の貿易統計価格にもとづき設定した基準燃料価格との比較による差分にもとづき、燃料費調整単価を算定し、電気料金に反映します。
これまでは算定に用いる平均燃料価格に上限を設け、上限を超える調整はされてきませんでしたが、昨今の燃料価格の高騰を踏まえ、来月分の電気料金から一部の料金プランで上限価格の設定を撤廃するこことなりました。
現在、東北電力の「よりそうシリーズ」、「やりくりナイト」など時間帯別電灯契約をしているご家庭がこの対象となります。ですので、オール電化の料金プランで契約している方は要注意です。
では、どの程度値上げとなるのか見ていきましょう。
上の画像にあるように、今年6月から11月までの燃料費調整単価は3.47円となっておりますが、上限を撤廃した12月分は12.57円となります。
・・・12.57円です!去年の4月は-2.48円だったものが3.47円まで上がり、来月から12.57円ですよ!
1枚目の内訳明細の画像を再度ご覧ください。
11月の燃料調整額は978円54銭ですが、もし単価が12.57円/kWhだった場合、その金額はなんと3,544円74銭となります!
しかも我が家の暖房は都市ガスなので、この明細には暖房の使用は反映されていません。
寒冷地エアコンを主暖房としたオール電化住宅の厳寒ピーク時・1ヶ月の消費電力量はおよそ1400kWhくらいはかかると思うので、そうなると燃料調整額だけでも17,600円!これにプラスしていつもの電気代がかかってきます!
それがもし、断熱性能が低い家だとするとガンガン暖房入れますので消費電力量はもっともっとかかります。
寒冷地住宅の光熱エネルギーの約25~30%は暖房にかかるエネルギーです。
もしかすると、この冬の電気代を見て「もっと断熱性能を上げて家を建てればよかった」と後悔する方がけっこう出てくるかもしれません。
これから家づくりをする方は、住宅の断熱性能に向き合う良い機会になるかもしれません。
「今のおうちはだいたい暖かいんでしょ?」とタカを括っていると、こういう所で差が出ます。
弊社では上図のように、住宅の断熱性能に応じた光熱費のシミュレーションを出しております。
どの部位に どの程度断熱性能を上げると、光熱費がいくら安くなるのか?
それがわかると性能面でのコスパを最大限に引き出せますし、無駄なくコスト配分できます。
ちなみにこの燃料費調整額に関しては「自由料金プラン」のお話ですが、先日とうとう、従量電灯Bなどの「規制料金プラン」も来年4月に3割値上げするそうです・・・